執筆者
ぶん皮膚科クリニック
院長文 省太
資格
- 日本皮膚科学会認定専門医・指導医
- 難病指定医
- 臨床検査技師
所属学会
- 日本皮膚科学会
- 日本皮膚悪性腫瘍学会
- 日本小児皮膚科学会
- 日本美容皮膚科学会
- 日本皮膚病理組織学会
基底細胞癌は、表皮の基底細胞や毛包を構成する細胞から発生する皮膚がんです。
皮膚がんの中で最も発生頻度が高いがんです。
明確な原因は解明されていません。紫外線、外傷、放射線、やけどの痕(熱傷瘢痕)が関与することがあります。
ほくろに似ていることもありますが、ほくろと比較すると青黒く、表面がろうそくの「ろう」のような光沢を持つ硬い腫瘤です。
中央部が潰瘍化し、周囲の正常組織を破壊しながら進行することがあります。多くは高齢者の眼瞼や鼻など顔面に発生します。転移することはまれです。
原則として、手術により切除します。通常、病変の端から3〜5mm離れた位置で切除します。
多くが顔面に発生するため、切除後の皮膚欠損に対して、見た目を損なわないよう再建手術を行うことがしばしばあります。
転移はまれであることから、初回の手術で病変を完全に取り除くことができれば、根治する確率は非常に高くなります。
高齢の方や切除が困難な部位に発生した場合、合併症などで手術が難しい場合には、放射線で治療することもありますが、手術と比較すると根治性は劣ります。
化学療法(抗がん剤による治療)は、手術が不可能な進行例に適用されることがある以外は、通常行われません。
初回の手術で病変を完全に取り除くことができれば、根治する可能性が非常に高いがんです。転移がまれであることも、予後が良好である理由のひとつです。
基本的には、命にかかわることはほとんどありません。転移することはまれで、初回の手術で病変を完全に取り除くことができれば、根治する確率は非常に高いがんです。
ただし、放置すると周囲の正常組織を破壊しながら進行し、皮膚や骨を壊して大きな手術が必要になることがあります。早期に発見し治療することが大切です。
ほくろやシミは大きさや形が変わらず、痛みもありません。基底細胞癌は次のような特徴があります。
これらの症状が見られる場合は、お早めに当院までご相談ください。
多くが顔面に発生するため、切除後の皮膚欠損に対して、見た目を損なわないよう形成外科的な再建手術を行うことがしばしばあります。できるだけ目立たないように縫合し、傷跡を最小限にする工夫を行います。
完全に防ぐことはできませんが、次のような対策が効果的と言われています。
基底細胞癌の原因のひとつとして紫外線が関与することがあるため、日頃からの紫外線対策が重要です。
このような症状がある場合は、自己判断せずにお早めに当院までご相談いただいた方がよいでしょう。