執筆者
ぶん皮膚科クリニック
院長文 省太
資格
- 日本皮膚科学会認定専門医・指導医
- 難病指定医
- 臨床検査技師
所属学会
- 日本皮膚科学会
- 日本皮膚悪性腫瘍学会
- 日本小児皮膚科学会
- 日本美容皮膚科学会
- 日本皮膚病理組織学会
隆起性皮膚線維肉腫(DFSP)は、成人男性の体幹に多く発生する悪性腫瘍です。線維組織という皮膚の支持組織から発生すると考えられています。
最初は小さく平らな、皮膚の中や下にある硬いしこりとして現れます。このしこりはゆっくりと成長し、皮膚表面に隆起した硬い腫瘍を形成することがあります。
通常、痛みやかゆみを伴わず、色の変化も少ないため、
診断が遅れることがあ
ります。
腫瘍の一部を採取して顕微鏡で調べる検査を行います。隆起性皮膚線維肉腫では、腫瘍細胞が「はなむしろ状」と呼ばれる特徴的な配列を取りながら増殖します。免疫染色ではCD34が高率に陽性になります。
真皮から皮下に腫瘍が浸潤していくため、エコーやMRIによる評価を行います。これにより、腫瘍の大きさや深さ、周辺組織との関係をくわしく調べます。
転移することはまれなため、CTやPET-CTなどの全身の画像検査は通常は行いません。
隆起性皮膚線維肉腫は、早期に発見し適切な治療を行うことが大切です。
気になる症状がある場合は、お早めに当院までご相談ください。
腫瘍の大きさ、進行度、部位、患者様の健康状態によって治療法を検討します。
主な治療法は手術で、腫瘍を摘出します。大きなものや進行している場合は、広範囲の組織を切除する必要があるため、切除後の再建も考慮した総合的な治療が必要になります。
手術が困難な場合や、腫瘍周囲の組織にがん細胞が残る可能性がある場合に検討されます。また、この腫瘍は再発することがあるため、再発リスクが高いと判断された場合は、手術後に放射線療法を行うことがあります。
隆起性皮膚線維肉腫は、臨床評価、生検、画像検査を組み合わせて診断されます。
まず、医師が視診と触診で病変を評価します。確定診断のためには、皮膚の一部を採取して顕微鏡で調べる生検が不可欠です。腫瘍細胞が「はなむしろ状」と呼ばれる特徴的な配列を取りながら増殖することを確認します。
また、真皮から皮下への腫瘍の浸潤を評価するため、エコーやMRIなどの画像検査を行います。
はい、隆起性皮膚線維肉腫は局所再発率が高い腫瘍です。
特に完全切除ができない場合は再発率が高くなります。そのため、治療後も定期的なフォローアップが不可欠です。継続的に医師による経過観察を受け、再発の早期発見に努めることが大切です。
このような症状がある場合は、お早めに日本皮膚科学会認定専門医が在籍する当院までご相談ください
早期発見・早期治療により良好な結果が期待できる病気なため、気になる症状がある場合は放置せず、日本皮膚科学会認定専門医が在籍する医療機関を受診しましょう。